人活辞典

世間人間で恙無く暮らすための道しるべとなるように書いているつもり

棄民

[きみん・キミン・kimin]

意味

1.国体を維持するために養いきれない国民を国外に遺棄する行為。

遺棄先の例、中○東○部(旧○州)、朝○半島○部。○米。近未来にはクローバーフィールド。

2.政治・経済の都合により、特定の世代を雇用面で劣悪な待遇に置き、前後の世代との収入格差を是正することもなく「自己責任」を理由にして適切な福祉の恩恵からも遠ざけ、社会的・生命的に死に至らしめる行為。

近年、棄民対象にされたのは団塊ジュニア=氷河期世代である。

 

 

補足

「希望の新天地」「地上の楽園」云々、嘘八百な宣伝文句を並べ立て、情報弱者の貧しい国民を騙した。詐欺行為を行っていたのは犯罪者集団ではなく国家である。

○州開拓団の例では、政府が村長などを恫喝し村ごとに大陸送りのノルマを課した。結果、貧しい村人達は次々と「開拓団」「少年義勇軍」などに仕立て上げられて、希望を胸に海を渡った。そして向こうで殺されたり犯されたり、辛うじて帰還しても戦後むちゃくちゃ苦労した。(と、当事者が証言している)

(僅かだが、聡明な村長が「大陸の真実に気づき」政府からの圧力をのらりくらりとかわして終戦に至り、村民の犠牲を防いだ村もあった。しかし、だいたいの村は圧力に屈して開拓団を送り出すに至ったようだ。自責の念から終戦後に首吊り自殺をした村長もいた。)

 

国は、行き詰まると決まって国民を捨てる。古今東西どこもそうだ。

政府が変わろうが同じことの繰り返しだ。

たまたま運よく棄民対象に選ばれないで安楽にやってる階層・世代の皆さんへ。

来世は、たぶん君達の番です。

 

 

この自天は随時更新されますぞ。